グルテンフリー#3 (2週間の実験編)

前回の記事では、グルテンフリーに興味を持つきっかけとなった、友人との再開ストーリーを、かなり脱線しながらお伝えし、記事の最後には、テニス界の王者ジョコビッチ選手の本を紹介させていただきました。

(ジョコビッチの生まれ変わる食事)

今回の記事では、本の概要と、その中で推奨されている、「2週間のグルテンフリー体験」を実際に行ってみた様子をまとめてみたいと思います。

ジョコビッチの生まれ変わる食事 (超概要)

本の内容を、超ざっくりお伝えすると、このようになります。

  • ジョコビッチ選手は、試合中に得体の知れない体調不良に襲われ、勝利まであと一歩という場面で敗退する経験をした。どんなに練習しても克服できなかった。
  • ある日、試合を観ていた医師に「グルテン不耐症」と診断された。
  • その後グルテンフリーを実践した結果、体調不良も消え、輝かしい成績を収めていった。
  • ジョコビッチ選手の実家はピザ屋だったが、今では人気のグルテンフリーレストランとなっている。
  • まずは2週間のグルテンフリーの実践を推奨する。

2週間のグルテンフリー体験 (My 人体実験)

本を読み終えた私は、グルテンフリーに対する理解は深まりましたが、まだまだ半信半疑でした。しかし、私が目の当たりにした友人のパフォーマンスと、ジョコビッチ選手が本の中で語っていた内容は、よく整合していたため、「取り敢えずやってみるか」の精神で、2週間のグルテンフリー生活を実践することにしました。

小麦を食べなければ良い訳ですから、すぐにでも出来そうな気はします。しかし、2週間となると意外に難しく、家での食事や、週末の飲み会の予定等を、あらかじめ確認しておく必要が出てきます。

家族にグルテンフリーを実践することを伝えておかなければ、翌日の朝食にパンが出てくるかもしれませんし、夕食には愛情たっぷりのパスタが出てくるかもしれません。また、飲み会ともなれば、揚げ物が多くなるでしょうし、ましてやイタリアンのお店だったら、ほとんど食べられるものがありません。

せっかく準備して頂いたものを、食べないのはもったいないし申し訳ないですから、前もって週末の予定を確認しておき、実践するのにちょうど良い2週間を、あらかじめ決めておきました。もちろん妻にも伝えて、協力をお願いしました。

グルテンフリー、いざ開始!

幸い、我が家の食事は、和食中心だったこともあり、さほど困る事はありませんでした。ただ、麺類が大好きな子供たちは、お父さんと一緒だとラーメンやうどんが食べられない、というとばっちりを食らうことになってしまいます。しかし、それも外食した際に別々のものを食べればいい訳ですし、毎日麺類を食べる訳でもないので、許容範囲内でした。

平日の朝晩は家食、昼は食堂です。食堂は6種類のメニューのうち、大抵1つは魚系の定食があり、幸いほぼグルテンフリーなので、大きな問題もなくほぼ順調です。

問題は週末です。私は子供達を連れ出して車で出かけることが多いのですが、お昼はコンビニをよく利用します。今までは、菓子パンやサンドイッチにフライドチキン、飲み物はヨーグルト、というのがよくあるパターンでしたが、当然ながらパンもフライドチキンも食べられません。

もちろんお弁当コーナーに並ぶ、パスタやラーメンの麺類、揚げ物の入った弁当の類は軒並みNGで、消去法によって必然的におにぎりやサラダなんかを選ぶことになります。

醤油問題

さらに、例えおにぎりだとしても油断は禁物で、原材料欄を見ると、一見大丈夫そうな昆布おにぎりなんかにも小麦が使われているのです!!「なんで!?」と思いましたが、その時ははっきり分からないまま、ほぼ消去法でメニューが決まってしまいました。

その後、よくよく調べてみると、醤油の原材料として小麦が使われていることが分かりました。和食だから大丈夫かと思いきや、和食とは切っても切れない醤油が本当に駄目なら、とんでもない落とし穴です。

しかし、更に調査をしてみると、「醤油が生成される発酵過程において、小麦タンパク(グルテン)は完全に分解される」ことが分かりました。これは厚生労働省のホームページにも記載されており、「基本的に小麦アレルギーでも摂取できる」との見解が示されています。

(厚生労働省のホームページはこちら)

(↑参照:17/22ページ 3.小麦)

ネット上の情報の中には、「グルテンが検知できないくらい少なくなっただけで、完全に無くなったわけではない」といったものもありましたが、私は一般的には小麦アレルギーというわけでは無いため、醤油の原料としての小麦については、摂取しても良いことにしました。

醤油を許容すれば、おにぎりの選択肢もぐんと増えました。唐揚げや天むすといった小麦の衣系アイテムでなければ、ほとんど大丈夫です。

制約ゆえの新たな発見

グルテンフリーという制約を自ら課すことで、コンビニの商品全体からすれば選択肢はかなり限られますが、一方で今まで選択肢にさえ上がらなかったものにも、目が向くようになりました。

代表例としては、助六やサラダ巻きのような、いわゆる握り寿司ではない寿司類、大福やおはぎといった和菓子などです。

和菓子については「グルテンフリー スイーツ編」として、別記事にまとめたいと思いますが、シュークリームやエクレア、モンブランやバームクーヘンといった洋菓子が選べなくなった反面、今まで見向きもしなかった和菓子たちが大好きになったことは、自分としてもビックリな変化です。

あと、忘れてはならないのがお酒です。大好きなビールが飲めません!!こちらも別記事にしたいと思いますが、結果的には、ハイボール、日本酒、ライム系チューハイ、のどごし生などが今のお気に入りです。

そんなこんなで、ひたすら原材料を気にして食事を摂る2週間が過ぎました。ジョコビッチ本には、2週間グルテンフリーを実践した後に、ベーグルを一口食べてみて、身体の反応を観察することになっています。果たしてジョコビッチ選手のように、頭痛などのネガティブな症状が現れるのでしょうか!?

それらの結果や変化については、次の記事にまとめたいと思いますので、そちらも是非ご覧下さい。(続く)

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